内燃機関用バルブ
詳細説明
この自動旋盤加工品は、内燃機関向けのバルブです。KOBEのCNC自動旋盤 シチズンL20を用いて切削加工を行いました。この加工における最大の壁は、寸法公差に加えて非常に厳しい幾何公差が求められている点にあります。
まず、φ20mmの外形に対して、幅・深さともに10mmを超える巨大なU字切り欠き溝を加工しています。これは素材の断面積の半分近くを削り落とす非常に過酷な工程です。一般的な自動旋盤加工では、これほど大規模な肉盗みを行うと、切削時のビビリ(振動)や工具の破損を招きやすくなります。特にS45Cの調質材は粘りがあるため、深い溝の加工は困難を極めます。当社ではL20の回転工具を駆使し、最適なカッターパスと刃物選定、そして高圧クーラントによる完璧なチップコントロールを組み合わせることで初めて、この「大胆な削り」を可能としました。
次に技術者の腕が試されるのが、同軸度0.01mmの要求です。本製品はメインスピンドルで段付き形状を加工した後、背面主軸(サブスピンドル)にワークを受け渡し加工を行います。この「持ち替え」のプロセスにおいて、10ミクロンという微細な誤差さえ許されない同軸度を維持することは、並大抵の管理では不可能です。当社ではこれらの要素を加味しながら工程を最適化することで実現しています。
こうした、一見すると自動旋盤の限界を超えているかのような設計要求に対しても、確実な工程設計と徹底した品質管理で応え続けることで、当社では難易度の高い自動旋盤加工品にも対応しています。旋盤加工品の量産ならKOBEにお任せください。